〈Polo Ralph Lauren〉のチノ、通称『POLO CHINO』。
90年代を中心にリリースされたパンツですが、一回りしてモダンなシルエットや、Poloならではのクオリティ高さで、近年最注目のニューヴィンテージウェアです。
中でも人気の高い、2インプリーツのモデル、『ANDREW PANT』にフォーカスし、ピックしてみました。

2タックの『HAMMOND PANT』、『ETHAN PANTS』、ノータックの『PRESTON PANT』、チノショーツの『TYLER SHORT』など、仕様によりモデル名が振り分けられているポロチノ。
こちらの『ANDREW PANT』は、2インタックが特徴のワイドシルエットモデルです。

タックにより、ゆとりを持たせた腰回り・わたりから、緩やかにテーパードするシルエット。
軍チノのような裾までドカンとワイドなシルエットではないため、あらゆるスタイルに合わせやすいパンツです。
ラルフローレンらしい上質な素材感、繊細な縫製＆ディテールも特徴です。

90年代を中心にリリースされていたモデルですが、近年トレンドのビッグシルエット＆ダッズな雰囲気に見事にマッチ。
市場での人気が上昇し、少しずつ入手が困難になってきている印象です。

80sから90sにかけて、幅広く作り続けられていたため、色味や生産国、タグデザインや各部の仕様に無数のバリエーションが存在するのも魅力。
こちらは89-92年に展開されていた、〈POLO COUNTRY〉と共通デザインの正方形タグの付いた初期モデル。
『ANDREW PANT』の表記がまだなく、モデルが細分化される以前の年代の物。
アウトシームは割縫いではなく、伏せステッチが1本入り、パッカリングが発生しています。
ブルーグレーのようなカラーのチノ素材と相俟って、ワークウェア的な雰囲気が漂います。
『ASSEMBLED IN DOMINICAN REPUBLIC』です。

オリジナルのサイズ表記は34/34ですが、短めに裾上げされ、テーパードから、ワイドクロップドのようなシルエットに生まれ変わっています。
ユーズドウェアの醍醐味として、自分なりに穿きこなしてみてください。